算数・数学には、「数列」とか「規則性」と呼ばれるジャンルがあります。
大学受験や高校受験の「数学」で出題される「数列」もさることながら、中学受験の「算数」で出題される「数列」も、なかなか手ごわい。
例えば、小学生向けの有名な「数列」の問題の1つがこれです。
[問] 次の□に当てはまる数字を求めなさい。
1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, □, 34, 55, ・・・・・・
どうでしょう。考えてみてください。
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実は、この数列は「フィボナッチ数列」と呼ばれるもので、自然科学とも関係のある数列なのです。
例えば、地球上に存在する植物の花びらの数は、なぜかこれらの数字のどれかなのです。例えば、チューリップの花びらは3枚ですし、さくらは5枚、コスモスは8枚ですよね。ひまわりの種の螺旋(らせん)の数も34だったり55だったり、必ずこれらの数字でできているのです。数学・算数は、他の学問とも関係を持っていることがわかります。
ちなみに、上の[問]の正解は、21です。1+1=2、1+2=3、2+3=5、というふうに、それぞれの数は、前の2つの数の和になって増えているからです。よって、求める数は、8+13=21となります。
受験算数、奥が深いですね。
中学受験をするしないにかかわらず、年少者のうちに、いろんな角度から「数」の感覚を鍛える機会をもっておくことは、将来どの世界に進むにせよ、有効です。
(SS会だよりvol.6より、抜粋・加除訂正)