高校受験・大学受験の英語は、英会話と異なり、単語量より文法力・構文力が勝負を決します。
例えば、基礎的な例ですが、次の2つの英文を和訳してみてください。
(a)I stopped to smoke.
(b)I stopped smoking.
まさかとは思いますが、どっちも同じ意味じゃないかと思った中学2年生以上の皆さん。アウトです!
(a)は、to不定詞の副詞的用法で、伝統的に「~するために」と訳しますから、
「( 風か何かで煙草の火を点けにくいのでしょうか、) 私は煙草を吸うために立ち止まった」と訳します。
他方、(b)は、動名詞で、名詞であるということは目的語の役割を果たしますから、
「( 一大決心をしたのでしょうか、) 私は煙草を吸うのをやめた」と訳します。
(a)と(b)は、一見似ていますが、逆のシチュエーションなのです。
ただ、やたらと英単語の意味を丸暗記していても、文法力・構文力が備わっていないと得点に結びつかないわけです。
ちなみに僕は、以前(a)でしたが、今は(b)です。ご飯がおいしすぎて、少し太り気味です。
(SS会だよりvol.5より、抜粋・加除訂正)